[交流計画]平成29年度の研究交流計画 2017.08.21
1,事業名
現代に生きる“手漉き紙と芸術表現”の研究 ~サマルカンド紙の復興を中心に~ (交流分野:芸術表現)
The research for the culture of contemporary Hand-Made Paper and artistic expression. ~With the focus on the revival of Samarkand paper~(Artistic expression)
研究期間 平成29年4月1日 ~ 平成32年3月31日(1年度目)
2,実施体制
・日本側実施組織
拠点機関:愛知県立芸術大学 実施組織代表者:学長・松村公嗣
コーディネーター(所属部局・職・氏名):美術学部教授・柴崎幸次
協力機関:豊田市和紙のふるさと
事務組織:愛知県立芸術大学 芸術創造センター、芸術情報・広報課
・相手国側実施組織
(1)国名:ウズベキスタン
拠点機関:ウズベキスタン芸術大学(National Institute of Fine Art and Design named after Kamoliddin Bekhzod)
コーディネーター:Head of International Relations Department, Senior teacher, Fazilat KODIROVA
(2)国名:中国
拠点機関:大連民族大学 Dalian Nationalities University
コーディネーター:Faculty of Design, Professor, MA Chun Dong
(3)国名:韓国
拠点機関:檀国大学校 Dankook University
コーディネーター:Dept.of Korean Traditional Costume, Assistant Professor, Yoonmee PARK
3,平成29年度の研究交流活動 概要
【R-1 サマルカンド紙に関する調査 The research for the Samarkand paper】
【R-2 中国紙に関する調査 The research for the Chinese paper】
【R-3 韓国紙に関する調査 The research for the Korean paper】
(セミナー名)日本学術振興会研究拠点形成事業「現代に生きる“手漉き紙と芸術表現”の研究 ~サマルカンド紙の復興を中心に~」
JSPS Core-to-Core Program “The research for the culture of contemporary Hand-Made Paper and artistic expression. ~With the focus on the revival of Samarkand paper~”
平成29年
・4〜5月:【R-1、R-2、R-3 基礎調査】
日本国内において【 R-1 サマルカンド紙に関する調査】【R-2 中国紙に関する調査】【R-3 韓国紙に関する調査】に関する基礎調査を実施する。
ウズベキスタン、及び中央アジア、中国、韓国の手漉き紙文化の情報収集。東京国立博物館(保存修復課)、龍谷大学(理工学部)、東京大学(東洋文化研究所)、国立民族学博物館(情報管理施設)、JICAなど先行研究関係者(水俣市金刺潤平氏)へのヒアリングを行う。主に、柴崎、本田、鈴木が中心となり実施する。
・5月:【R-3 共同研究・プロジェクトミーティング】
韓国の古典絵画調査を軸に紙文化の視点から、調査実施に関するミーティング。同時に紙文化関連施設の視察・調査を行う。日本側は柴崎、兪を3日間ソウル市へ派遣し、韓国側は朴が実施する。
・6月:【R-2 共同研究・プロジェクトミーティング】
大連民族大学(大連)を訪問し、中国の古典絵画調査を軸に紙文化研究の視点から調査実施計画の具体化を行う。また、同時に紙文化関連施設の視察・調査を行う。日本側は柴崎、本田を大連に4日間派遣し、中国側は周、金が実施する。
・6月〜10月:【R-1 サマルカンド紙の試作1】
愛知芸大和紙工房の整備及び、サマルカンド紙試作実験Ⅰ。和紙素材の研究など大学院授業との連動。
・6月26、27日:【キックオフミーティング】
愛知県立芸術大学において、キックオフミーティングを開催し実施計画の確認を行う。NIFAD大学代表者を愛知県立芸術大学に招聘し、ここから実質的な研究をスタートさせる。また、愛知県立芸術大学の和紙研究や保存修復事業との技術面での交流、製紙の用具類に関する公開授業を開催する。
さらに、名古屋城本丸御殿の視察、徳川美術館などの協力を得て、日本の料紙の調査を共同で行う。
・11月:【R-1 共同研究】
サマルカンド紙に関する調査(コーラン・ミニアチュール調査)ウズベキスタン(タシケント、サマルカンド)。ウズベキスタン芸術大学との合同調査で、サマルカンド紙が使用されたと考えられるコーランや古典絵画の紙、及び技法の調査を行う。可能であれば成分分析用サンプル紙を入手する。日本側は柴崎、高梨、本田、鈴木、佐藤を6日間タシケント、サマルカンドに派遣を予定している。
・12月:【R-1 サマルカンド紙の調査分析】
日本にて、サマルカンド紙の調査結果を受け、分析を進める。(高知県紙産業技術センター、日本澱粉協会などの協力による)
・12月〜2月:【R-1 サマルカンド紙の試作2】
愛知芸大和紙工房にて、サマルカンド紙試作実験Ⅱを行う。
平成30年
・2月:【S−1 ウズベキスタンセミナー・展示開催】【R-1、R-2、R-3調査報告】
(セミナー名)日本学術振興会研究拠点形成事業「現代に生きる“手漉き紙と芸術表現”の研究 ~サマルカンド紙の復興を中心に~」
JSPS Core-to-Core Program “The research for the culture of contemporary Hand-Made Paper and artistic expression. ~With the focus on the revival of Samarkand paper~”
平成30年 2月21日~22日(予定)
開催地 ウズベキスタン、タシケント、ウズベキスタン芸術大学
ウズベキスタンセミナー(ウズベキスタン芸術大学)の実施。国際交流展の実施。講演・報告の実施(日本の和紙文化、サマルカンド紙調査報告、中国紙、韓国紙の調査の報告)
日本から5名・5日間タシケントへ派遣予定。(柴崎、本田、鈴木、冨樫、兪)
中国から3名・4日間派遣予定。(周、金、王)。 韓国から1名・4日間派遣予定(朴)