「倉岡伸欣ニューヨーク基金」が創設されました
倉岡伸欣先生と愛知県立芸術大学との関係は、1960年代倉岡先生が経営する米国二ューヨークの和食レストラン、「レストラン日本」の出店時に、元学長の建畠嘉門先生がデザインを手掛けたことから始まっています。その後、二ューヨークのデザインやアート事情を学生に解説する授業をお願いする傍ら、個人の費用において二ューヨークでの研修をする学生を支援してくださっていました。
研修した学生は、二ューヨークで見た、感じたことを通じ、自らのデザイン観を構築する上で作品制作においても大いに成果をあげており、海外の文化を吸収することに対して積極的で、他の学生にもよい刺激となっています。
2014年からは対象をデザイン専攻2年生として、3年間にわたり毎年2名(計6名)、約1週間の二ューヨーク研修の実績を作り、今回の倉岡伸欣二ューヨーク基金として正式に奨学寄附金を創設することになりました。
倉岡伸欣/くらおか・のぶよし/ワコーインターナショナル株式会社社長/レストラン日本、そば日本など経営
2006年:第1回日本食海外普及功労者表彰受賞
2008年:日本食レストラン海外普及推進機構NY支部長
2009年:旭日小綬章叙勲
なお、倉岡先生の「レストラン日本」では、柴崎の照明を使って頂いています。
倉岡先生ご夫妻と学生たち。2016年11月。本学デザイン棟にて。これまでの学生のNY研究以降の成果発表会。
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1962年の建畠嘉門先生の図面製本。2016年6月、建畠先生の事務所の整理時に見つかった。
1962年3月31日、YOSIKADO TATEHATA の記載。愛知芸大創立とほぼ同時代にデザインされたレストラン日本。
当時のレストラン日本のマッチ。
レストラン日本の平面図。現在の店舗は、一度移転しているが、その時も建畠先生の設計で、初期設計当時の造作やディテールは生かされている。
研修する学生。MOMAにて。
研修する学生。ホイットニー美術館テラスにて。
倉岡先生のレストランにて。
タイムズスクエアにて。
レストラン日本で使って頂いている照明。丸格子窓は、62年設計当初のもの。
レストラン日本で使って頂いている柴崎の照明。