拡大教科書
様々な症状の弱視生徒の見え方と文字の読みやすさ、表現方法など、その弱視レベルに応じた編集を行う教科書のことです。日本では、平成17年より無償配布が決定しています。
しかし、現在その支援はボランティアによる制作が中心で、無償配布により拡大教科書のニーズが高まる中、十分な供給が出来る体制になっていませんでした。
そこで、このような事態を受け「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及促進等に関する法律」が、平成20年6月に成立しました。障が い、その他の特性の有無にかかわらず、児童生徒が十分な教育を受けることができる学校教育の推進(読む、内容がわかる環境の構築)を目指し、弱視生徒の為 の拡大教科書の発行や、様々な可能性の秘めたデジタル教科書の開発が注目されています。
まずは、全体的な供給不足を解決するために必要なのは、教科書出版社による拡大教科書の発行です。
愛知県立芸術大学では、基本となる拡大教科書Aタイプ,Bタイプを出版社が作るノウハウ を開発し、研究報告、アドバイス、拡大教科書発行のコンサルティン行っています。さらにデジタル教科書も視野に、すべての生徒が障がい・能力の如何を問わ ず、使用することができる教科書とはどのようなものかを研究しています。